情動による想像による創造
―――― Emotion ⇒ Imagination ⇒ Creation = three-ion ――――
× [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。 三日、四日と時間が過ぎても、 ゲームがリセットされることはなかった。 相変わらずみんなにあたしは見えなくて、 どこにいても、何をしていても、 あたしは世界に存在しなかった。 「いってきまーす・・・」 それでもあたしは学校に通い続けたし、 ちゃんと家庭で普通の生活をした。 毎朝おはよう、いってきますを言い、 毎夕ただいま、毎晩おやすみも言う。 そうしていなければ、 そこから一瞬でも離れてしまえば、 本当にすべてが消されてしまうと思った。 「・・・・・・透明人間、か」 あたしは誰からも見えない、 透明になってしまったのだ。 だけどちょうど一週間目の日。 教室の隅、あの日菊の花瓶が置かれていた机に、 存在しないあたしが存在している場所に、 クラスメイトたちの声が届いた。 「なぁ」 「んー?」 「もう一週間なるな」 「何が?」 「アイツ、死んでから」 「あぁ・・・・・・」 いくつかの目線を感じたけど、 顔を上げられなかった。 あたしはもう、 生きることすら許されなくなってしまったのか。 <NEXT> PR |
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