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情動による想像による創造 ―――― Emotion ⇒ Imagination ⇒ Creation = three-ion ――――
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「なぁ」

「ん?」


話しかけると、隣の彼は笑顔でこっちを向いた。


「今日さ、よかったん」

「何が?」

「クリスマスやのに、」

「あー」


イルミネーションで彩られ、

普段より笑顔が溢れる大通りを並んで歩いていた。

思っていたよりもずっと寒くて、

隣で揺れていた手をつかんだ。


本当は寒かったなんてのは言い訳で、

ただこのありえないくらいの人ごみの中じゃ、

君を見失ってしまうんじゃないかなんて。


「杏?」

「・・・何か、ごめんな」

「っはは。別にええよ、そんなん」

「でも」




クリスマスなのに、どうせ近づけもしないアイドルなんか追っかけて。

どうしてそれを笑って許せるんだろう。

あたしなら多分、そんなこと出来ないと思う。


それなのに、。




「嫌ちゃうん」

「んー?」

「萄太は、あたしがこんなんで」

「んー。でもさ、そーゆうとこも含めて、杏がいいと思ったから」

「・・・・・・そっか」

「うん」






優しさはいつでもここにある。

あの人たちがいう愛って、多分こういうことをいうんだろうか。








「あたしも、・・・萄太のそーゆうことが好きなんやろーな」


「え、何?」

「んーんー。何にもないー」

「あ、豚まん買わん?」


そう言ってコンビニに走っていく萄太の背中を、

あたしは笑いながらおいかける。












遠くのあの人を追いかける愛も、

近くの彼を追いかける愛も、

あたしにとっては同じ『愛』なわけで。


だから順位をつけるとか、

どちらかに絞るとか、

そういうのはどうでもいいのかも知れない。




「あ、俺やっぱピザまんにしよっかな」

「そんなん邪道や。豚肉に失礼」

「何っやねんそれ。・・・じゃあ俺も豚まんにしとくー」






それにクリスマスだとかそうじゃないとか、

初めからあたしたちには関係なかったんだった。






















<...END>



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